パンク予防に効く、小さくて重要なパーツ選び
パンク対策というと、タイヤやチューブばかりに目が行きがちですが、
意外と見落とされがちなのが「リムテープ」です。
ホイールのスポーク穴を覆い、チューブを傷つけないよう守る小さなパーツですが、その役割はとても重要。
劣化や破損を放置すると、走行中に突然パンクしてしまう原因にもなります。
ここでは、
- リムテープとはどんなパーツか
- 交換時期の目安
- サイズ・素材の選び方
- おすすめのバンドタイプリムテープ
をまとめて紹介します。
「交換時期がわからない」「どれを選べばいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

リムテープとは?役割と重要性
リムテープとは、自転車ホイールのニップルホール(スポーク穴)を覆うための保護用テープです。
リムの内側には、スポークを固定するための穴が等間隔にあいており、この部分にチューブが直接触れるとパンクの原因になります。
リムテープを正しく貼ることで、
- ニップルホールのエッジやバリからチューブを保護
- 高圧タイヤでも内側からのパンクを予防
- チューブがリムの溝に入り込むのを防ぐ
といった効果が期待できます。
リムテープには大きく分けて
- バンドタイプ(輪になったベルト状)
- テープタイプ(巻き付けて使うタイプ)
がありますが、一般的なロードバイク・クロスバイクなら、バンドタイプは取り付けが簡単でズレにくく、メンテ初心者にも扱いやすいのでおすすめです。
ホイールを交換したり、中古ホイールを手に入れたときは、必ずリムテープの状態もチェックしておきましょう。
リムテープを交換すべきタイミング
🔧 リムテープの交換時期の目安
1️⃣ 摩耗・ひび割れが見えるとき
長期間使用したリムテープは、ゴムや布・ナイロンが劣化して
- ひび割れ
- 伸び・ヨレ
- 部分的な薄くなり
といった症状が出てきます。
そのまま使い続けると、スポーク穴のエッジがチューブに干渉してパンクの原因になるので、目に見える劣化があれば交換推奨です。
2️⃣ タイヤ交換のタイミング
タイヤ交換の際は、チューブと一緒にリムテープの状態もセットでチェックしましょう。
- 2〜3本分のタイヤを使い切った頃
- ローテーションやグレードアップのタイミング
このあたりで一度新品に交換しておくと安心です。
3️⃣ チューブ交換が増えたとき
最近パンクが増えた…という場合、リム側が原因のことも少なくありません。
特に、
- パンク穴がリム側(内側)に集中している
- 同じ位置で何度もパンクする
といった場合は、リムテープのズレ・劣化・穴あきが疑われます。
その際は、迷わず新しいリムテープに交換しましょう。
4️⃣ 使用年数の目安
素材ごとのざっくりとした目安は、以下の通りです。
- ゴム製リムテープ:1〜2年程度で劣化しやすい
- ナイロン・布製:もう少し長持ちするが、3年程度を目安にチェック
- ポリエステル系・高圧対応タイプ:比較的耐久性は高いものの、定期的な点検は必須
✅ ワンポイントアドバイス
- チューブ交換のたびに、リムテープの位置ズレ・ひび割れ・穴あきをチェックする
- 少しでも怪しいと感じたら、数百円のパーツなので迷わず交換する
パンクトラブルで時間や気力を削られることを考えれば、非常にコスパの高い予防策です。
リムテープのサイズと選び方
📏 リムテープのサイズの基本
リムテープ選びで重要なのは、
- 幅
- リム径(ホイールサイズ)
- 厚み・素材
の3つです。
1️⃣ 幅(リム内幅に合わせる)
リムテープの幅は、リムの内幅(ビードシート間の幅)に近いサイズを選びます。
- 幅が狭すぎる
→ スポーク穴を覆いきれず、チューブが傷つく原因に。 - 幅が広すぎる
→ ビード(タイヤの引っかかる部分)にかかってしまい、タイヤの着脱が固くなることも。
目安としては、**「リム内幅+1mm程度」**がちょうどよいバランスです。
例)
- ロードバイク(700C、内幅15〜19mm)
→ 幅18mm前後のリムテープが使われることが多い - クロスバイク・MTB(内幅20mm以上)
→ 内幅+1mm程度を目安に選ぶ
2️⃣ リム径(ホイールサイズに合わせる)
リムテープは、必ずホイールサイズ(リム径)に対応したものを選びます。
- 700C(622mm):ロード・クロスバイク向け
- 650B(584mm):グラベルロードや一部小径車など
- 26インチ / 27.5インチ / 29インチ:MTB向け
同じ「700C」でも、チューブレス対応かどうかで推奨のリムテープが異なる場合もあるので、製品説明もチェックしておきましょう。
3️⃣ 厚み・素材による違い
素材ごとの特徴はざっくりと以下の通りです。
- 布・ナイロン系
→ 薄くて高圧にも対応しやすい。ロードバイク向き。 - ゴム系
→ クッション性があり、初期装備で多いタイプ。高圧では伸び過ぎないよう注意。 - ポリエステル系や専用テープ(シュワルベなど)
→ 軽量でズレにくく、高圧・チューブレスホイールにも対応する製品もある。
✅ サイズ選びの実例
- ロードバイク:700×25Cタイヤ(リム内幅17mm)
→ リムテープ幅18mm、径700C(622mm)対応 - MTB:29インチ、リム内幅25mm
→ リムテープ幅26mm、径29インチ(622mm)対応
「リム内幅+1mm程度」「ホイールサイズに対応したもの」を基本に選べば、大きな失敗は避けられます。
おすすめリムテープ(バンドタイプ)
ここからは、一般的なロードバイク・クロスバイクで使いやすいバンドタイプのおすすめリムテープを3つ紹介します。
※どれも2本入りセットが多いので、前後ホイール分まとめて交換できます。
1️⃣ SCHWALBE(シュワルベ) ハイプレッシャー リムテープ 2本(袋入り)
- 高圧対応で、ロードバイクの細いタイヤでも安心して使える定番リムテープ
- ナイロン系のしっかりした素材で、伸びすぎずズレにくいのがポイント
特に、
「ロードタイヤを7〜8bar以上で使うことが多い」
「パンクリスクを少しでも減らしたい」
という方に向いている、信頼性の高い一品です。
700C用
ミニベロ用(小径車)
2️⃣ SHIMANO(シマノ) SM-RIMTAPE リムフラップ 2本入り
- 完組ホイールでもおなじみのシマノ純正リムテープ
- セットしやすいバンドタイプで、ホイールとの相性も良好
シマノホイールを使っている方はもちろん、
「純正らしい安心感が欲しい」「クセのない定番品を選びたい」
という方におすすめです。
3️⃣ PANARACER(パナレーサー) ポリライトリムテープ 2本入り リムフラップ
- パナレーサーらしい軽量かつ扱いやすい設計のリムテープ
- ロード・クロスバイクで使いやすいサイズ展開があり、価格も比較的リーズナブル
「初めてリムテープを交換する」
「コスパの良い国産ブランドで揃えたい」
という方にぴったりの選択肢です。
まとめ:怪しいと思ったら、迷わずリムテープ交換を
リムテープは、ホイールの中に隠れているため普段は目に入りませんが、パンクトラブルを防ぐうえで非常に重要なパーツです。
- チューブ交換やタイヤ交換のタイミングで必ずチェック
- ひび割れ・ズレ・薄くなっている部分があれば即交換
- リム内幅+1mm程度・ホイールサイズに合ったものを選ぶ
この3つを押さえておけば、リムテープ選びで大きく失敗することはありません。
数百円の投資で、突然のパンクや余計なトラブルを減らせるので、
「最近パンクが増えたかも…?」という方は、ぜひ一度リムテープも見直してみてください。
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