ロードバイクやクロスバイクに乗っていると、避けて通れないメンテナンス作業のひとつが「タイヤチューブの交換」です。
特に通勤・通学や週末ポタリングで自転車を日常的に使う場合、チューブは摩耗や小さな傷が原因でパンクしやすくなるため、定期的なチェックと交換が欠かせません。
私自身もこれまでに何度かパンクを経験してきましたが、チューブ交換に慣れておくことで、出先でトラブルが起きても安心感があります。
ここでは、私が実際に使っている 700×28C / 700×35C を中心に、耐久性・軽量性・コストのバランスを見て選びやすいチューブをピックアップしました。
「これからロードバイクを始める方」「クロスバイクで通勤・通学している方」にも参考になる内容です。
1️⃣ タイヤチューブの交換時期の目安
タイヤチューブの交換時期の目安は、おおよそ次のように考えるとわかりやすいです。
- 走行距離でおよそ3,000km前後
- 使用開始から2年程度が経過したタイミング
もちろん、これはあくまで目安で、走る環境や空気圧管理の状態によって前後します。
私の場合は“ゆるポタ”がメインなので、タイヤ交換のタイミングでチューブも一緒に替えることが多いです。
こんな症状があれば早めの交換がおすすめです。
- バルブ根元のゴムがひび割れている
- 折りたたみクセの部分が薄くなっている
- パンクが短期間で続けて起きた
出先でのパンクリスクを減らす意味でも、「そろそろ怪しいかも?」と感じたら交換しておくと安心です。
2️⃣ サイズ選びの基本(700Cロード・クロスバイク)
チューブ選びで一番重要なのが「サイズ」です。
ここを間違えるとタイヤに入らなかったり、無理に入れてトラブルの原因になったりするので、最初にしっかり確認しておきましょう。
2-1. タイヤの側面を確認する
まずは、タイヤの側面(サイドウォール)の表示をチェックします。

例:
- 700×28C(ロード・クロスで一般的)
- 26×1.95(MTB)
- 20×1.50(小径車)
最初の数値が「直径」、後ろの数値が「太さ」を表しています。
ロード・クロスバイクでよく使うのは「700×25C〜35C」あたりです。
2-2. ETRTO規格を確認する
同じ場所に「ETRTO」と呼ばれる国際規格の表記があることも多いです。
例:
- 25-622
- 25 → タイヤの太さ(mm)
- 622 → リムの直径(mm)
「700×25C ≒ 25-622」のように対応しているので、
ETRTO表記を見ておくと互換性を判断しやすくなります。
2-3. ホイールサイズに注意
タイヤ・チューブは、ホイール(リム)のサイズと必ず一致している必要があります。
- 700Cホイール → 700C用タイヤ・チューブ
- 26インチホイール → 26インチ用タイヤ・チューブ
「太さの範囲(23–28C など)」はある程度幅がありますが、
直径だけは必ずホイールと同じものを選ぶのがルールです。
2-4. 刻印が消えている場合
古いタイヤで刻印が見えない場合は、次の方法が確実です。
- ホイールのリム内径・外径を測る
- 自転車ショップに持ち込んでサイズを確認してもらう
不安なままネットで適当に注文するより、一度ショップで聞いてしまったほうが結果的に早いことも多いです。
2-5. サイズ選びのまとめ
- タイヤ側面の表記をチェック → 「700×25C」など
- 併記されている ETRTO規格(例:25-622)も確認
- 直径(700Cなど)はホイールサイズと必ず一致させる
- 不明な場合はショップに相談するのが安心
サイズが合っていれば、あとは「チューブの太さの対応範囲(23–28C など)」が合っているかどうかを確認すればOKです。
3️⃣ 軽量タイプ(100g以下)のおすすめタイヤチューブ
ここからは、100g以下の軽量タイプを中心に、ロード向き・軽さ重視のチューブを紹介します。
パナレーサー R’AIR(仏式 48mm / 23–28C)
私のメインチューブ。
700×28Cのロードと、通勤用クロス(700×35C)でサイズ違いを使い分けています。
- 軽量ブチル「Air Flex Lite Butyl」を採用したモデル
- 軽さと耐久性のバランスが良く、気密性も高いので空気の抜けが比較的ゆるやか
「軽量チューブを使いたいけれど、あまりシビアな管理はしたくない」という方にちょうどいい選択肢です。
R’AIR 軽量チューブ 700×30~35C
BRIDGESTONE EXTENZA LIGHT(仏式 48mm / 25–32C)
ブリヂストンの軽量チューブ。
入手性が良く、価格も比較的抑えめでコスパ重視の方におすすめです。
- 25–32C対応で、ロード〜やや太めのクロスバイクまでカバー
- 軽量タイプの中では扱いやすく、普段使いもしやすい
「まずは軽量チューブを試してみたい」という方が、最初に選ぶ1本としてもアリだと思います。
4️⃣ 標準〜耐久タイプ(100g以上)のおすすめタイヤチューブ
ここからは、100g以上の標準〜耐久タイプをまとめて紹介します。
軽量チューブよりも重くなりますが、その分しっかりした作りで、通勤・通学・トレーニング用に安心して使えるモデルが中心です。
SCHWALBE 15SV-ML(仏式 50mm / 18–28C / 約105g)
シュワルベの定番チューブ。
気密性と耐久性の評価が安定していて、予備チューブとしても安心感があります。
- 18–28C対応で、細め〜標準的なロードタイヤにマッチ
- ミディアムロングバルブ(50mm)なので、リムハイトが少し高いホイールにも対応しやすい
ロングライドやイベントに参加するときの「予備」に入れておくのにも向いています。
パナレーサー Cycle Tube(仏式 48mm / 27–31C / 約114g)
パナレーサーのレギュラーチューブシリーズ。
軽量モデル(R’AIR)に対して、こちらは耐久性とコスパ重視のスタンダードタイプです。
- 太さごとに細かくサイズ展開があり、28C〜35Cなどの通勤・ツーリング向けタイヤと相性良好
- 2本セットモデルもあり、価格を抑えつつまとめて交換したいときに便利
「通勤用バイクなので、多少重くても安心感が欲しい」という用途にぴったりです。
IRC WO700(仏式 48mm / 28–35C / 約155g)
IRCのワイドレンジチューブ。
対応幅が広く、1本で28Cと35C両方をカバーできるのが特徴です。
- 700×28C〜35C対応で、ロード寄りクロスから太めの通勤タイヤまでOK
- 携帯用の予備チューブとして、どのタイヤにもとりあえず対応させたいときに便利
私も「28Cと35Cを使い分ける時期」に、予備チューブはこのモデルにしておくことがあります。
Continental Race 28(仏式 42mm / 25–32C / 約125g)
コンチネンタルのロード定番チューブ。
海外ブランドらしいしっかりした作りで、ロードユーザーからの支持が高いモデルです。
- 25–32C対応で、25C〜28Cのロードタイヤに最適
- 比較的軽量でありながら、耐久性とのバランスも悪くない
ホイールやタイヤをコンチネンタルで揃えている方はもちろん、ロード用の「定番チューブ」を使ってみたい方にもおすすめです。
Continental Tour 28(仏式 42mm / 28–37C / 約140g)
こちらはツーリング・クロスバイク寄りのサイズに対応したモデル。
- 28〜37C対応で、やや太めのツーリング系タイヤと相性◎
- 重量は少し増えますが、その分しっかり感があり長距離の街乗り・通勤用途にも向く印象です。
「太めタイヤでのんびりポタリングやツーリングを楽しみたい」という用途なら、Race 28よりもこちらがフィットします。
5️⃣ まとめ:用途に合わせてチューブを使い分けよう
最後に、チューブ選びのポイントをもう一度整理しておきます。
- 交換時期の目安は「3,000km前後」または「2年程度」
- パンクが続いたり、バルブ根元の劣化が見えたら早めに交換
- サイズは「タイヤ側面の表記」と「ETRTO規格」を必ず確認
- 軽量チューブは走りが軽くなる一方で、空気圧管理や取り扱いにややシビア
- 標準〜耐久タイプは、通勤・通学・練習用に安心して使える
同じ700Cでも、
「軽さ重視のR’AIR」
「コスパ重視のEXTENZA LIGHT」
「耐久性重視のパナレーサー Cycle Tube」
といった形で、用途に応じてチューブを使い分けると、バイクの性格がかなり変わります。
自分の乗り方に合った1本を見つけて、パンクに怯えない快適なポタリング・通勤ライドを楽しんでみてください。
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