目次
📝 1. はじめに
多摩川サイクリングロードのような 日帰りゆるポタ でも、パンク対策として「予備チューブ」は必須。
従来のブチルチューブより 軽量・コンパクトな TPUチューブなら、サドルバッグに入れてもかさばらず、いざという時の安心感が違います。
ここでは、短距離〜中距離のポタリングに最適なおすすめTPUチューブを紹介します。
🚴 2. TPUチューブとは?
**TPU(Thermoplastic Polyurethane=熱可塑性ポリウレタン)**を素材にした最新型の自転車チューブ。
従来のブチルチューブよりも圧倒的に軽量で、しかも折りたたむと手のひらサイズになるほどコンパクトです。
元々は工業用に使われていた素材で、弾性と耐久性を兼ね備えており、サイクリングシーンで注目を集めています。
🕒 TPUチューブの寿命の目安
- 常用した場合:
およそ 1,000〜2,000km程度(使用環境・空気圧管理によって差あり)
→ ブチルが3,000〜5,000km程度使えるのに比べて短い。 - 予備チューブとして携帯のみの場合:
1〜2年程度は問題なく保管可能(直射日光や高温多湿を避ければさらに長持ち)。
→ ゆるポタ派は「普段は使わず、パンク時の保険」として持つのが最適。
📌 劣化のサイン
- チューブ表面が 白っぽく粉をふくような状態
- ゴム感が薄れ、パリパリ感が出る
- 空気が抜けやすくなる
これらが出たら交換時期です。
🔍 3. TPUチューブの選び方
- タイヤサイズに対応しているか
例:700×25C〜32C、グラベル用なら38C対応など。 - バルブ長
ロードは60mmが標準、ディープリムホイールなら80mm以上がおすすめ。 - 用途
- ゆるポタ・日帰り → 携帯性重視
- ロングライド・ヒルクライム → 軽量性重視
- ブルベや耐久ライド → 耐久性と信頼性重視
⚖️4. TPUチューブのメリット・デメリット
✅ メリット(良い点)
- 軽量で走りが軽くなる
- ブチルチューブ:約90〜120g
- TPUチューブ:約23〜40g
→ 1本あたり50〜80g軽量化でき、ホイールの回転部分の軽量化は走行感に直結。
ゆるポタでも坂道や加速時に「軽い!」と実感しやすい。
- コンパクトで携帯性が抜群
- 小さく折り畳めて「ティッシュの箱の中に入るサイズ」レベル。
- サドルバッグが小さい人、ツール缶に荷物をまとめたい人に最適。
- リム打ちパンクに強い
- 素材の弾性が高く、段差や縁石を乗り越えたときにパンクしにくい。
- 多摩川CRや街乗りポタリングでよくある「段差ショック」に安心。
- 空気保持力はラテックス以上、ブチル並み
- ラテックスは1日で空気が抜けやすいが、TPUは数日〜1週間は安定。
- 前日に空気を入れておけば、翌日のライドで追加補充は不要なことが多い。
- カラーが豊富で識別しやすい(メーカーによる)
- Tubolito(オレンジ)、RideNow(透明や青)など。
- 予備チューブを複数持つときに混同しにくい。
⚠️ デメリット(注意点)
- 価格が高い
- ブチルチューブ:500〜1,000円
- TPUチューブ:2,000〜5,000円
→ 「普段使い」よりは「予備用」としての価値が高い。
- 熱に弱い(リムブレーキで注意)
- 長い下り坂でブレーキを引き続けると、リムが加熱してチューブが変形・破裂するリスクあり。
- ディスクロードでは問題なし。
- リムブレーキユーザーは夏場の峠ライドでは避けるのが無難。
- 修理が難しい
- ブチルならパッチで簡単に補修できるが、TPUは専用パッチが必要。
- 出先での応急処置はほぼ不可能=パンク時は交換が基本。
- 耐久性はブチルより劣る
- 素材の特性上、繰り返しの使用で小さな劣化が進みやすい。
- 普段使いすると寿命が短め。
- 予備用として長期保存する方が実用的。
- 取り扱いに注意が必要
- 薄いため取り付け時に噛み込みやすい。
- タイヤレバーを強く使うと傷がつきやすい。
- 空気を少し入れてからタイヤにはめるとリスク軽減。
👉【メリット・デメリット】 まとめ
- 軽さとコンパクトさで「持って安心、走って軽快」なのがTPU
- ただし 価格と熱・耐久性には弱点がある
- よって「常用」よりも 予備チューブ or 軽量化アイテム としての使い方がおすすめ
📊 TPUチューブのメリット・デメリット比較

🏆5. ゆるポタにおすすめのTPUチューブ 7選(おすすめ順)
1. Panaracer Agilest TPU Tube
- 重量:「700 23-32C」でわずか36g。「700 32-47C」でも45gと脅威の軽量性能を実現。
- 日本ブランドで安心感◎
- 国内入手が容易、サポート体制も安心
- ゆるポタ〜100kmライドに最適
2. RideNow TPUチューブ
- 重量:約36g
- Amazonで入手しやすく価格も手頃(2,000円台〜)
- 予備用としてコスパ最強
3. Schwalbe Aerothan Tube
- 重量:41g(40mm),43g(60mm),47g(80mm) / 700×23/28c(23/28-622)
- ドイツの大手ブランド
- 耐熱・耐久性が高く、日帰りロングライドも安心
- 値段は高めだが信頼性抜群
4. Revoloop Road
- 重量:25g(40mm)
- ドイツ製で品質が安定
- コンパクトで日常ポタリング用に◎
5. Pirelli SmarTUBE
- 重量:35g
- レース寄りだが、安心して使える品質
- 世界的なタイヤブランド
6. Tubolito Road Tubo
- 重量:約40g
- 軽量で信頼性は高いがやや高価
- 予備というより実走用向き
7. Tubolito S-Tubo Road
- 重量:23g
- 超軽量&コンパクトで予備専用に最適
- 耐久性は低めなので「保険用」と割り切るのが正解
📊 TPUチューブ対応距離の目安(ゆるポタ仕様)

💡6. まとめ
TPUチューブは、予備用チューブとしての安心感と携帯性でゆるポタに最適。
- 短距離〜中距離ポタ → Panaracer / RideNow
- 信頼性重視 → Schwalbe
- 超軽量予備 → Tubolito S-Tubo
価格は高めですが、「持っている安心感」は何よりの価値。
ゆるポタのサドルバッグには、ぜひ1本TPUチューブを忍ばせておきましょう。











